われわれの確信は精神的な最適化の過程から得られるものである。自分自身の意見や決定を最善と考えないなら、それをもちつづけることはできないと思われる。このことは、別の意見すべてに対して認めている「平均的な価値」以上の価値を自分自身の意見に与えていることを意味している。そしてこの点にこそ民主主義の危険が存在していると言えよう。なぜなら民主主義は価値の平均化の上に機能しているからである。