大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003 見学日記

2003年8月16日(土曜日) 注:作品タイトルの前の数字は、公式ガイドブック記載の通し番号です。
(添番は、記述の都合上このページの作者が付けたものです。)

■松代

松代は、今回の目玉のひとつであるMVRDV設計による「まつだい雪国農耕文化村センター」のあるところです。
ほかの四地域(松之山、津南、川西、中里)ではかなり、作品が広範囲に散らばっているのに対して、
松代は十日町と同じく、街中で相当数の作品がまとまって見られます。
松代は、前回もたくさんの展示をしてましたが、カバコフをはじめ多くの作品が3年後の今日まで残ってたのでとーてもうれしく思いました。
前回の作品もなつかしく見ましたが、ここではあまり深入り?しないことにします。今年の写真のあるものについては、紹介しようかな?

早朝から出かけます。

旅館のすぐわきにもう、作品があります。

[162] 「50ccの」山形大学美術教育講座・雨宮透ゼミ・河野令二ゼミ・和田直人ゼミ

なかなかきれいな作品です。
左は朝方撮った写真。中はお昼近く、少し離れて撮った写真。
右はお昼頃の近景です。

きれいだけど、もっとシンプルでもよかったのでは?
なんて意見してみたりして(笑)



[112] 「まつだい雪国農耕文化村センター」MVRDV

とりあえず、駅前ロータリーからのセンター。
それで、朝早いんだけれど、建物のそばまで行ってみます。

全景です。
(手動パノラマだ!ホックニーを思い出す人はいないかなあ?←いないいない)

もいっちょ、全景だッ!
あたりの様子わかるように。

まわりから撮った写真いくつか。



中の様子はまたあとで。こちら

すぐわきに作品があります。

[123] 「円−縁」松田重仁

これは作品の一部。
越後妻有の六市町村を象徴して、一本の大木を六分割して建てたうちのひとつがこれです。
残りは、松代城山にあります。こちら




[122] 「かまぼこ型倉庫プロジェクト」小沢剛

左、文化村センター足元から眺めた遠景。
右、文化村センターの手前に見えてるのがかまぼこ型倉庫です。
この地域で特徴的なヴォールト屋根をモチーフにした作品です。
中を開けて見れるのはいちばんでっかい倉庫だけで、あとは、用意された覗き穴から中がうかがえるだけです。
いちばんちっこい倉庫はほとんど、地べたに腹ばいにならないとのぞけない。
苦労してのぞいてみたけれど、笑ろたよ。あははー。



[115] 「まつだい住民博物館」ジョセップ・マリア・マルティン

ひょいと横を見ると、文化村センターから駅へ向かう渡り廊下にたくさんのカラフルな表札みたいなの、並んでます。
松代の全世帯の屋号が標された1470本が並んでるそうです。
天井のスピーカーがからは「よく来たねえ」とか「ささどうぞ」とか音声が聞こえます。




それで、
傘のむくげとゴム手袋。




それでえ、
日程に余裕があるわけでもないので、今日は乗合タクシー使ってみることにします。
東部タクシーが運行している所要約一時間半のツアー。\1,500也。
松代の作品ひととおりと松之山キョロロ連れてってくれるらしい。
なかなかお得なツアーだったかも。
けど市街地の作品は午後、歩き回ってじっくり見ました。



[153] 「視界」前山忠

写真ではわかりにくいと思いますが、家のすき間、軒先やら出窓の先に木材がはめ込まれている。
地べたを見ると足跡マークがあるんですが、そこに立って見ると、家のすき間の向こうの風景が額縁にはめ込まれたように見える、という作品です。
だまし絵的なものかと思ったけれどもそうではない。
んーんー?って思いながら眺める作品です。
こーゆーの、いい。




[156] 「2003年夏、はかなき夢−環境にやさしい素材によるこころみ−」大阪教育大学 加藤可奈衛ゼミ

乗合タクシーから見ただけなんですが、タクシーつってもマイクロ・バスですが、
運転手さん(村山達三さん、たぶん)がいろいろお話してくれるのがけっこう面白かったんですが、
この作品は、東部タクシーのガレージが展示場となってます。
車が停まると、写真の少年が駆け寄ってきて素材のサンプルを渡してくれます。
無口で機敏な行動でなかなかかっこいい少年だった。
作品は、
梱包用の緩衝材を利用した造形作品。
とうもろこしを原料とした、水に溶ける素材の特性を利用して作品作りをしているわけですが、生成から消滅までを見つめた作品作り、ということで、なかなかナイスなアイデアだと思われます。が、しかし、作品なくなるのは惜しいなあ、と思いました。かまくらみたいで、面白いでしょ?
ぜんぜん関係ないけれど、奥にいる兄ちゃん、会田誠に似ている...。




[165] 「試験管プロジェクト」信州大学・藤田英樹ゼミ

板張りの外観です。
小さなくぐり戸を入ると、天井に試験管がたーくさんです。
壁にも試験管。

試験管の中には、小さな紙片やフィルム片が入ってます。
よくわからないので、目を近づけて見るんですがやっぱり、よくわかりません。
なにげに懐かしいような、けどなんだかよくわからないような、そんな手の届かなさがいっそう喪失感を大きくします。
タイトル、そっけなくていいね。




[154] 「松代商店街周辺における土壁による修景プロジェクト」村木薫

これ、前回トリエンナーレからずーとやってます。
1年に1軒ずつだっけ?とすると、もう4軒でしょうか?

3年前、見れたのは1軒だけでしたが、そこのおばあちゃんはおしゃべりな楽しい人で、お茶やお菓子などいただきながらいろんなお話をうかがいました。また接待?してるかなあ?と思ったら、この3年のうちに亡くなられたそうで。
ほんのわずかな時間をいっしょに過ごしただけでしたが、なつかしく思い出されます。
ご冥福をお祈りしたい。




[170] 「お祝い隊」滋賀大学・大嶋彰ゼミ/新関伸也ゼミ/藤田昌宏ゼミ

展示スペース正面外観。別にどうてことはない。
右の写真は、ショーウィンドー内の様子。お祝い隊の後姿の写真。なんかかっちょいいですね!?

中の様子。プロジェクトの紹介、レポートです。
お祝い隊は、街でなにかお祝い事があると出かけていって、いっしょにお祝いする、その記録をする、そういうプロジェクトらしくって。だれが思いついたんだか?知らんけど、なかなか面白いよ。なんか若さと元気があふれてる感じで。軽はずみでやりましたー!って感じがヒジョーにいいと思いました。

読みにくいですが、「お祝い隊始末記」
文中「私たちは美術の学生ですが、謙遜ではなく、絵が上手くありません」と書かれているあたり、なかなか笑わせます。泣かせます。




[171] 「もしもしマツダイヤル」大阪教育大学・江藤亮ゼミ

外観。
入口わきに昔の黒電話の受話器があって、それを持って部屋に入ります。

壁に点々と穴があいてて、そのうちのいくつかはフォン・ジャックとなっています。
黒電話受話器の線をジャックに差し込んで聴くことしばし。
風の音や街の音、人のざわめきの音、いろんな音が聴こえてきます。松代で採集した音だそうです。
あとから知ったんだけれど、音声のメッセージを残すことも出来たらしい。
ここはけっこう人たくさんいました。みんな、はてな?って表情でしたけれど、なんとなく気になるんでしょう。


ところで、部屋のすみにタマちゃんの住民票が飾ってありました。
なにかわけがあるんでしょうか?




[173] 「松代の光のインスタレーション」島根大学・小谷充ゼミ/石上城行ゼミ

片方の棚にはアクリルの容器がずらりと置かれ、片方には鏡がずらりと並んでます。
制作者グループか?スタッフか?わかりませんが、
アクリルの容器にたまった水を植栽にやって、行ったり来たりしてるのが印象的でした。
装置のわりには無口な印象の作品。




[174] 「封印プロジェクト」鳴門教育大学・野崎窮ゼミ

松代の人たちの暮らしに関わるいろんなものをアクリルに閉じ込めてしまおう、という作品です。
残念ながら、これ、ゆっくり見てる余裕ありませんでした。
だから、よくわからない。




いま、乗合タクシーに乗ってます。
これから、松之山ステージ、キョロロへ向かいます。


■松之山


[199] 「ステップ イン プラン」ジョン・クルメリング(テキストデザイン・浅葉克己)

これも作品。
松之山と松之山温泉の看板塔です。
ガイドブックによれば、周囲の植栽は、作家と地元の人たちでやったそうです。
上ることが出来るそうなんですが、われわれは遠くから見ただけです。
テキストデザインは、CMディレクターの浅葉克己氏。
どういう人脈なんでしょうか?と思いました。




あと、車窓からうかがっただけの作品写真が続きます。

[200] 「名前蔵」リンダ・コヴィット

これ車からのぞき見ただけで、だれのなんて作品だか?さっぱり記憶にない。
ガイドブックをたよりに調べると、廃校となった旧三省小学校の校庭だそうですが。
でも、周囲に校舎なんかなかったような?




[196] 「松之山プロジェクト」川俣正

川俣正は、前回の森の中のフォリー群の制作にひき続き、今回も多義にわたる面白い創作活動を展開していましたが、これはそのひとつ、無人販売所。無人球形所。あ、まちがい。休憩所。(←なかなか面白い誤変換なので残しとく)

ところで、左の写真の右上の白っぽい羽みたいな光は窓ガラスの反射光なのでいわゆるやばい系の映りこみではないですよ。←我ながら科学的である。(←そうか?)

これだけ見ると、どってことないですけれどね。
ていうか、川俣正って云われなきゃわからない。作品案内も出てなかったし。
無人販売所は、ここらでときどき見かけますから、とくに目をひくわけでもありませんし。
川俣正、とうとうこんな無名性の境地にまで至ったのか...いや、それはもとからか...とか思ったり思わなかったり。


ここらで見かける無人販売所はもちろん、野菜や草花を売ってるのがほとんどですが、野菜類が安いのはまあ、当然としても、花、安くってねえ。カサブランカのおっきな花やつぼみつけた数本まとめた一束が数百円でね、すっげー、安い!って思って買いたかったけれど、持って帰ってどうするというわけでもなく、買わなかったんですけれど、ここらは、どこも花がいっぱいです。作品見て歩いてるつもりがつい、花のほうにみとれてしまうほどです。
だいたい、この「大地の芸術祭」が「越後妻有アートネックレス構想」の一環であるのと同様に、「花の道」整備事業というのも平行して行われていて、そういうものの成果がこの花いっぱいの越後妻有となったのかな?とも思います。思うけど、たぶん、昔から花、たくさん作ってたんだろう、農家で。農家のお庭とかまあ、カラフルでねー。もちろん、場所によりますけれど。計画的に植栽されてるとこもあるけれど、地元の人たち勝手に草花植えて育ててるみたいなとこもあって。道端とか。ちょっとした空地とかすき間とか。それらが育って花開くと、まあ、こんなところにもお花!なんて、越後妻有を歩く楽しみはそんなところにもあります。



車窓からの写真ひき続き...。

[198] 「悠久なる恵み−松之山の野草の花々とブナ林−」木村豊彦+松之山の人々


松代から松之山へ向かう途中、点々とあるんですが、
この形が何を意味しているのか?表しているのか?わかりません。
なんでしょう?
おそらく、おしまいの緑色の頭の六本たってるのがメインだと思われます。
これもおそらく、越後妻有六市町村を示しているのではないか?というのは、このページの作者の想像です。





松之山トリエンナーレセンター到着。入口です。



キョロロ、まず全景。

[191] 「越後松之山『森の学校』キョロロ」手塚貴晴+由比

キョロロと、左側は川俣正デザイン?による駐車場に、川俣正屋台村。それは、この写真ではよく見えない。
屋台村、案内所とかになってました。
あんましよく見なかった。

モニタの小さい人、ごめんなさい。

正面より、右手のウィングを望む。




キョロロ入口。

入口つってもなんだかわかりませんが、入口の案内板。
この写真の右側がエントランスです。
それは、ともかく。
これは、芸術祭の作品ではないんですが、木の棒切れで出来た動物の人形がありますが、これが、かわいらしくってねえ!これ、キョロロの裏手にもちっこいのがいくつか散らばってて。もう愛らしい!


それが、キョロロ・エントランス裏のでっかいアクリル窓から見える。
でも、この写真じゃわかんないですねえ...。


何枚か写真撮ってみましたが、
やっぱりよくわかんないねえ...。
残念。





さて、キョロロの中です。
松之山おもしろボックス。


入館料払ってロビーから奥へ進むと、棚があってちっこいひきだしがずらりと並んでます。


開けてみるとこんな具合。




こんなものや、こんなものが入ってる。
ひきだしには、石とか植物のきれっぱしとか、なんだかの種とか、なんだかのメッセージ・カードとか、それはそれは、多種多様なものがおさまってて、いつまで見てても飽きませんでした。
かたっぱしからひきだし開けて見ていた。

こちらの学芸員の方と地元の人、地元の小学生たちで集めたり持ち寄ったりしたものらしいですが。
面白い。



おもしろボックスを名残惜しく離れて奥へ進むと、蝶の標本室があります。
志賀卯助コレクション。
ガイドブックによれば、松之山町出身者で名誉町民でもある「日本一の昆虫屋」志賀卯助の生涯に渡るコレクションだそうです。約2000点の標本があるそうで。常設展示だそうですから、いつでも見られる。
小さい部屋ですが、入ると床から天井までびっしり、標本箱が掛けてあって、ほとんど蝶だったと思うけれど、それはもう美しいものです。うっとりと眺めました。


あんまし時間に余裕があるわけではありませんので、蝶のコレクションも名残惜しく後にする。

アボリジニ現代美術展「精霊たちのふるさと」展やってます。
絵の制作風景のヴィデオが流れてたんですが、なかなか興味深いものがありました。
アボリジニ美術は、画面を埋め尽くすように独自にデフォルメされた草や色や線や点がうねうねうねって、ぼくは、ひじょうにプリミティブな印象を受けました。アフリカの原始美術とは違って、もっと装飾的。

ギャラリーを進むといちばん奥にキョロロのタワーに上れる階段が見えます。
タワー内部は、定員50名まで、と注意書きがあります。
小箱に番号の書いた札がたくさん用意してあって、上がるときはこの札をひとつとって、上がります。この札がないときは、定員オーバーですよ、ということのようです。
なんで定員制だったんだろう?
たぶん、真っ暗で足元危ないからです。

どこまであるのか?よくわかんない階段を手探りみたいにして上っていきます。
よくわかんないけれど、タワー内部の写真。



ぐるぐるらせん階段から下を見下ろした写真です。
白っぽい光は、段鼻に仕込まれた間接照明のあかり。
いちばん下、真っ赤ですが、ここには庄野泰子さんの水琴窟みたいな作品があります。



[193] 「キョロロのTin-Kin-Pin」庄野泰子


らせん階段の上り口から下をのぞくと、地下1階分くらい吹き抜けてて、底に水がたまってます。
聴いてると、ぴーんとかぽーんとか音がします。
文字通り、水琴窟なんですが、まわりが騒がしいとよく聴いてないと音がなってんだかなってないんだか?よくわからない。
写真は階段の上のほうから下を見下ろした様子ですが、まあ参考に。



[194] 「大地、水、地球」逢坂卓郎

写真はありません。
とても暗いので。
何段あるのかなあ?とか思いながらえんえんと階段を上ってるんですが、壁面に縦方向に幾筋も発光ダイオードが並んでます。これがときおり、明滅する。照明としての役割はほとんど果たしてない。
ガイドブックによれば、センサーで感知した宇宙線とシンクロして明滅してたそうで。また、庄野さんの作品のとこの赤い光ともシンクロしてたそうで。
ろくに作品解説見ないから、ぜんぜん知りませんでした。
なかなかねえ、幻想的でよかったですよ。
壮大なアイデアと仕掛けのわりには、もうひとつ、って気もしないではないんですが。
壁のダイオードの明滅を眺めながら上ります。



タワーは、高さ34メートルあるそうですが、ようやくてっぺんに着きました。




一面ガラスです。見下ろした風景。


駐車場中央に円形に並んでいる小屋が川俣正です。
左奥の林を抜けると、道路をはさんですぐ、美人林というブナ林。
とーてもきれいだから、是非歩いてみてください、と云われたので、あとで行ってみることにします。

さすがに見晴らしがいい。遠くの山並みが白っぽく光ってます。
けどね、温室状態でエアコンとか効いてないので、暑い暑い!
早々に引き上げてきました。




美人林へ向かいます。
鬼百合が咲いていました。




美人林入口。



中に入るとこんなふうです。記念写真撮る人もいます。

団体の見学客もいて、林の中はけっこう賑わってました。
以前は、ここでコンサートなんかもやってたらしいですが、「美人林」有名になりすぎて、人が大勢やってくるので、コンサートはもうやめよう、ということになったそうで。
高度成長期の日本の植林政策により、ここらも山の木を杉に変えるように云われたそうですが、「美人林」はその杉植林化をまぬがれた美しい林の典型です。でも、ここらは、見えるところは杉林だけれど、ちょっと入るとすぐブナの林が広がってます。見えるとこだけ杉にしたんですよ、って云ってた人がいた。いや、なんかの本で読んだんだったかな?忘れた。そのセリフだけ覚えてる。見えるとこだけ。


家族みんなでブナの幹に抱きついて、水の流れる音でも聴いているんでしょうか?
ぼくも木に耳をあててみたけれど、なにも聴こえませんでした。



キョロロも見たし、川俣正は全部じゃないけど、てきとーに見たし、美人林も歩いたし、松代へ戻ることにします。
ちょっと待ってると、巡回している乗合タクシーがやってきました。
帰り途にも作品があります。




■再び松代

[190] 「リトル・ユートピアン・ハウス」ジャン・ミシェル・アルベローラ

松代地域の集落のひとつ、小屋丸集落にたつ小屋です。
左が外観。右が内観。
オープンな小美術館として、地域の集会所として利用されることを考慮してあります。
中の壁画はね、童画ふうの絵にひらがなが描いてあって、メッセージがあるようなないような?
この作品は主体性があるようなないような?中途半端な印象も受けました。
この先、どうなるでしょうかねえ。

あとで地元の人と道中御一緒することになったんですが、その方がこの集落の人だったので、「小屋丸」って名前は覚えてる。



[141] 「母なる自然のための社」エコ・プラウォット

この写真ではさっぱりわからない。
休耕中の棚田の中にウッド・デッキを作りました。
なかなか気持ちよさそうなんですけれど、車から見ただけ。

ちゃんと見れなかった作品の作家の方にはわりいねえ、と思います。
けど、しょうがないね。



すでに松代城山エリアに入ってます。
松代城山は、松代の町の南側に位置し、頂上には文字通りの松代城が鎮座ましまします。
毎年、この松代城をめざして競争するお祭りがあるらしいんですが、その歴代の優勝者は、松代城に記録されます。
余裕のある方は、是非、歩いて松代城上ってみていただきたい。点在する美術作品をぼつぼつ眺めながら頂上着くと、さわやかな風が吹いて、人もいなくて、時間の止まったようなひとときを過ごすことが出来ます。
今回は時間ないので車から見てまわるだけ。
松代城山をぐるりとひとまわりします。



[142] 「米の家」チャン・ユンホ(張永和)+非常建築

またまたわかりにくい写真ばっかりで申し訳ありませんが、棚田にセットされた金属グレーチング製のベンチです。

しょうもない写真ですが、雰囲気だけでもわかればいっか、と思って載せとく。
以下同じ。



[143] 「融(とおる)」柳澤紀子

この写真もさっぱりわかりませんが、遠くに円形のレリーフが地べたに埋め込まれているのが見えます。けっこう大きいんですよ。



[145] 「まつだいスモールタワー」ペリフェリック

松代城山キャンプ場付近にある展望台?です。
これも車窓から眺めただけなんですが、ここに上ってもとくに見晴らしがいいとは感じません。けど、メッシュ製でジグザグ斜めになって上り下りすることになってて、外観もよがんでて、ジャングルジムみたいにして遊ぶのは楽しいかも。
ところで、作者名ペリフェリックって個人名かしら?それともグループ名?




ここらから見下ろした松代町の様子。




[146] 「棚守る竜神の御座」國安孝昌

これも3年前からある作品。
一度、台風だかなんだかで崩れたそうですけれど、修復したそうです。



[147] 「フィヒテ(唐檜)」トビアス・レーベルガー

森の図書館です。
木立の中に黄色い本棚とベンチがしつらえられています。上を見るとこれまた黄色く縁取られた行灯。夜ここで本を読むことも出来る。けど、夜こんな山ン中に来る人いるんでしょうか?不明。
本棚をのぞくと、ドイツ関係の本がたくさん並んでいます。
フィヒテ、というのは、唐檜のこと?同時にドイツの思想家の名前でもある。
この図書館は、東京ドイツ文化センターの関連図書館にもなってるそうです。
へえ〜。ということは、恒久的な作品なんだろうか?
本棚、隙間あるのですぐ湿気そうです。どうするんだろうか?



[148] 「WDスパイラル・パート マジック・シアター」ハーマン・マイヤー・ノイシュタット

んーと、これはなんでしょうね?3つのパイプ状の工作物です。
車から見ただけ。
フォリー(あずまや)かな?と思いますが、アクリル?の部分は温室になってあっちそうです。
外観、かっこいいけれどちょっと放置してしまいそうな建物。
...建物?



[123-2] 「円−縁」松田重仁

「まつだい雪国農耕文化村センター」のかたわらに突っ立ってたトーテムの残り5本がこれです。(左の写真)
合わせて6本。

右の写真は、既出ですが、再掲。こちら



松代城山の中腹からだんだんと降りてきてるんですが、そろそろふもとです。

[134] 「今を楽しめ」シモン・ビール

これも3年前からある作品。
ちっこいあずまやは六角形の冷蔵庫になっていて冬の間に作った雪だるまが保存されてます。
...3年前はそうだった。いまもそうかな?
...望見したところでは、いまもやせた雪だるまがあるみたい(笑)なんだかかわいらしい。



この写真左すみに見える小道に沿って降りていくと、いろんな作品を眺めながら、カバコフのでっかい人形を横目にして文化村センター経由して松代駅前に出ます。ここは3年前歩いたから、素通りする。
時間のある方は是非歩いてみて欲しいですけれど、かわいらしい作品多くて森の中のウッドデッキの遊歩道も楽しくて、いい気持ちの森林浴?出来ます。



[127] 「砦 61」クリスチャン・ラピ

これも3年前からある作品。
木材を焼いたトーテムが土俵?の上に林立してるんですけれども、3年前と同じ異様な姿のままなので「おお」と思いました。




てなわけで、われわれの乗った乗合タクシーは、赤とんぼなど、3年前の作品を横目に見ながら松代駅前に到着。運転手さん(=村山達三さん、たぶん)の名調子ともお別れです。お仕事とはいえ、こんな多種多様な悪く云えばてんでまとまりのない(笑)たくさんの作品をよく覚えたなあ、と関心。時間はないけれど、ひととおりざっと見たいという我々にはちょうどよい、ツアーでした。運転手さん、どうもありがとう。


で、ちょうどお昼頃です。
せっかくですから、文化村センターの中にあるレストランで昼食ということにしましょう。
再び、MVRDVのまつだい雪国農耕文化村センターへ向かいます。



[112-2] 「まつだい雪国農耕文化村センター」MVRDV

外観写真は既出です。こちら

駅前からセンター付近は、けっこう賑わってます。
さっそくセンターに入ります。


左、階段を上がってふいと横を見ると、真っ赤っかの部屋です。
これは、エレベーター・ホール。

右、レストラン「まつだい食堂」の入口です。
こちらは真っ青。
とりあえず、お昼にしましょう。

食堂は、野菜や山菜の煮物、おひたしなどの小鉢をいくつか組み合わせて選ぶなかなかヘルシーメニューな定食形式です。
けっこう、おいしかったー!
写真撮り忘れた。残念!


下は、食堂内部。

[116] 「カフェ・ルフレ」ジャン=リュック・ヴィルムート

食堂内ですが、作品です。
天井にまん丸い照明器具らしきものがあるのが見えますが、ここに松代の風景写真が貼ってあります。丸いテーブルの表面が鏡面になってて、光天井の松代風景写真が映りこみます。
なかなか面白い。
窓際の席について、テーブルに写った眺めと窓からの棚田の眺めを楽しみましたが...。床から天井までガラスでねえ、庇はなくてねえ、南向いててねえ、直射光がもうあっちくって!(笑)
一生懸命窓際でない席を探したけれど、そーゆーとこから無くなっていくので至難だった。ちょっと設計ミス?庇かブラインドかなんかいるよ。窓からはカバコフの作品も見えてとーてもいい感じなんですけれど、夏は厳しいねえ...。けど、眺めいいのが売り?なんだからブラインドなんかしたくないでしょうしねえ。いや〜あっちかった。ご飯食べて早々に退散しました。ま、ほかの季節はいいのかな?




天国への階段、ではなくて、屋上への階段です。
上がってみます。




屋上からの眺め。
棚田方面を望む。後ろが松代町方面。

ところで、向こうにベンチに腰掛けてる人がいますね。
このベンチも作品です。



[120] 「空と地の間にて」藤本修三

作家はずーと二本足チェアを作りつづけてる人だそうです。
真っ白なペイントがまぶしくってまぶしくって...。
お天気だったのでねえ...もう目を開けてるのがやっとでした。
座り心地はね、どっしり、って感じですかね?
ゆったりするのとはちょっとちがうみたい。


屋上のペントハウスはみょうちくりんな鉄骨の工作物があるのですよ。


外観写真でもちらりと写ってましたが、正体不明の鉄骨工作物。雪よけかなんかの役割があるんだろうか?たぶんないと思うけど。あんましかっちょいいとは思いませんが。
建物自体はとてもスマートなのに、この鉄骨だけごつごつとみょうちくりんな感じ。
美術作品というわけではありません。(たぶん)


階下へおります。
階段を下りてひょいと横を見るとこんなのあります。

[118] 「火の周り、砂漠の中」ファブリス・イベール

まあるい壁面に一面星空のような照明。中央に囲炉裏があります。
壁の灯りはアラビアン・ナイトにちなんで1001個あるそうです。
てっきり囲炉裏も作品のうちだと思ってたら、この囲炉裏部屋自体は最初からこのセンターの施設のようです。
でも、この場所で憩うにしても通路のすぐ脇でうるさいね。
面白いけど、アイデアとしてはいまひとつ?



ショップを横目にとなりの部屋へ入りましょう。
入口です。

[119] 「関係−黒板の教室」河口龍夫
真っ黒な教室です。部屋全体が黒板ということなんだそうです。
ガイドブック見るまで気づかなかった...。
真っ黒な地球儀や地図のレリーフがあります。
机に腰掛けて引出しをのぞくと練習長や百科図鑑があります。
そんなもの眺めて子どものころを思い出したり。



真っ黒の日本地図レリーフ。


お買い物でもしましょう。センター内のショップです。

[117] 「くむ・めぐる・いとなむ」牛島達治

ショップ内でのインスタレーションです。
左はショップ内から外壁窓側を眺めた写真。右は、外壁窓側からショップ内を眺めた写真です。
この写真ではかなーりわかりにくいですが、
商品のディスプレイの台がね、いくつも、ワイヤで天井から吊られているのですよ。
んでもって、天井にはレールがくねくね流れてて、吊られたディスプレイ台は、レールに沿って、ゆっくりゆっくり移動しているのですよ。
ということは天井のレールと、床の通路の配置は同じになってるわけなんですが、(そうでないと、吊られたディスプレイ台は、固定のショーケースに追突してしまう...)このTシャツはなかなかいいねえ、けど高いねえ、とか商品見ていたら、うかうかしてたら、ディスプレイ台がこつんとぶつかってくるんですよ。したらね、よけなくちゃならなくて。よけようと思ったら通路狭くてすごく身を捩じらせたりしなきゃならなかったりするわけですよ。
...
まー、好きですね。こーゆーの。

そいでね、上の左の写真の一番奥の光のところに、みょうちきりんな装置がありました。
上の右側の写真の右端にその一部が写っている。
その全景が次の写真。(左側)


左が全景、右はその部分です。
林立したポールの所々にプラスチックの丸いちっこいプランターがあって、雑草みたいな植物が植わってる。で、右の写真の右奥に見えてる点滴の容器みたいのが、これまたゆっくりゆっくり動き回ってて、あちこちのプランターの前で、ふ、と止まったかと思うと霧吹きかけるんですね。
なかなかこれは面白くってえんえんと見てました。
これも牛島さんの作品の一部。
天井のレールがずーとここまでのびてんですよね。

ショップはね、ふつうのアート・ショップ兼地元の特産物お土産屋さんという感じ。
いまひとつ、ぐッとこなかったので、なんにも買いませんでした。

ショップの前の別の部屋では「イヌイットの美術」展やってたんですが、それは撮影禁止だったので写真ありません。
キョロロでは、アボリジニやってましたが、ここではイヌイット。十日町では縄文土器の特別展やってたらしいんですが、どれもこれも大地の芸術祭の関連企画ですが、縄文土器、見たかったのに気づくの遅くて見れなかった。

そいでもって、イヌイット美術展は別料金払うんですけれど、チケットにバーコードがついててね、
ショップの脇の機械にそれを通すと、そのチケットに応じていろんな映像が壁面にプロジェクターで映し出されます。それもなかなか面白かったんですが。その映像の一部です。


チケットのバーコードを通せば何度でも見れるんですが、そのたびに違う映像が現れた。
テンポよくっていいと思いました。


さて昼飯も食ったし、暑いけど外に出ることにしましょう。
センターを出てひょいと川下を見るとこんな庭園?があります。

[125] 「旅人の迷路」歳森勲

センターを出てひょいと川下を見るとこんな庭園?があります。
左は遠景。右2枚が近景。
ぐるぐる渦巻きのペーブメントがあって、これは一筆書き状になってて、ぐるぐるとたどっていくと、中心のでっかいアンフォラにたどり着きます。アンフォラつうか壺ですが。
別にペーブをたどってかなくてもひょいひょいと中心にたどり着けますが、ここはやはりたどってみるのが正解。たどったからといって、別に新発見は何もないんですが、そんな無駄なことにうつつをぬかしてみるのが楽しい=正しい美術の鑑賞法といえるでしょう。なんちゃって。
そいでもって、ぐるぐるとけっこう長くって途中めんどくさくなってずるしようと何度も思いましたが、思いとどまった。(というほどでもない)
中央の壺をのぞくとね...むふふ〜...ヒ・ミ・ツ♪(...にするほどでもない。)
あっ!迷路の形状ですが、ガイドブックにのってるスケッチと実際とはちがってます。


さらにその先にも円形のペーブがあります。
四隅に古ぼけた椅子。

[126] 「記憶−再生」井上廣子

左が遠景。白玉石の敷き詰められて。
中央には、人の頭よりちょい大きいくらいの岩。(右の写真)
真ん中に穴がうがたれて、きちんと金物の輪っかがはめられていましたが、そっからこんこんと水湧き出して、岩を白黒二色に分けます。
椅子に腰掛けてしばしたたずむ。が、暑い...。


[114] 「我々はどこからきたのか」粟津潔とN.A.R.A探検隊

これたぶん粟津潔だと思うんですけれど、わからない。
ガイドブックによればロックアートだったんだそうですけれど...はてな?
のぼりが4本。



駅前に戻ります。

松代ラーメン「カプチーノ」です。
いまはもうやってないみたいです。
ラーメン屋兼喫茶だったんだろうか...?とか。
...
作品ではありません。



松代町商店街を歩きます。

さっそく目についたのがこれ。

ドリームポストって作品の一部です。あとでまた出てきます。こっち

そいでもってこれ。

草間彌生の作品の一部かな?これもあとで出てきます。こっち


そんなもの横目にがんがん歩いてきますと...。

[155] 「アメリカ米万歳」ナイジェル・ヘリヤー

これは展示室入口。
ここでは、アメリカ米を発酵・蒸留させアルコールを精製し、動力源として使おうぜ!という提案をしています。
写真右端に見えるのが、そのアメリカ米アルコールを燃料にして走るミニトラクターです。
毎日、決まった時間に街中走ってたそうですが、見なかった。
いや、見たけれど地味なので気づかなかったのかも?

下は内部の写真。展示の様子です。

床に「カリフォルニア産アキタコマチ」の袋が並べてあったんですが、
「へえ、こんなものまで作って凝った作品ですねえ」
とか云うと、スタッフの方に
「いや、これは実際に作って売ってる商品なんですよ」と云われました。
「ええっ!『カリフォルニア産アキタコマチ』なんてあるんですかッ!」
「あるそうですよ」
「でもだれが何の目的で買うんでしょう?」
「そーでうよねー、うーむ」
スタッフの人にもよくわかりませんでした。
いま、我々がふつうに買ってるアキタコマチの中にカリフォルニア産の米が混じってたりするんでしょうか?
需要がつかめん...?

部屋の奥の棚には日付順に並んだ発酵中のお米のびんがずらり。
入って右手に蒸留・精製の一連のプロセスがわかるよう展示してありました。

「お米で燃料作ったら安くあがるんですか?」
と質問してみました。
「いや、いまのところ軽油とか買ったほうが断然安いです」
「この先、安くなるめどはあるんですか」
「いや、ありませんねえ...ははッ」
「は、ははッ。(つられ笑い)そ、そうですか...米は米のまま食べるのが一番いいような気がしますけどね」
「ええ、そうですね。そんな気もしますよ。はっははッ!」
「は、はははッ!(またつられ笑い)」
まあ、しかし発想としては面白いと思いました。米どころでの展示ですし。
けど、アイデア倒れのような気もするなあ(笑)
...
と云いつつ、なかなか楽しかった。


んでもって草間ブティック。

[124-2] 「草間ブティック」草間彌生

外観です。水玉水玉...。
のれんには「草間彌生店」と書いてあります。
ついでにさっきの水玉カー。

んでもってショーウィンドウ。
こんなはんてん、というかちゃんちゃんこというか、はおりというか。
これは商品?



なぜだか知らないけど、とくに理由はないと思われるけど、
射的があります。
これはしゃてき!(すてき!)
(↑だじゃれごめん)


入ってきたお客さん。
おや?射的でもやってみっか。
これは家族連れみたい。

黄色いTシャツの人はスタッフです。かわいらしい。

でもってこんな小部屋も。



草間彌生ブティックのすぐ裏にこんなプレファブあります。

[159] 「無題(道草−MICHIKUSA−、あるいはメッセージの<小屋>)」大阪教育大学・佐藤賢司ゼミ


なかはこんな感じ。
部屋の中央にテーブルあって、たっくさんの便箋と封筒が置いてあります。
来た人はだれでも、この便箋にメッセージを書くことが出来ます。
で、書いたら封筒に入れて置いとく。
すでにあるメッセージもたくさんあって、それを読むことも出来ます。

面白かったけど、ちょっと散らかってましたね(笑)



[160] 「ドリームポスト」和歌山大学・高木栄一ゼミ/永沼理善ゼミ

外観。なんか海の家かな?ってな風情ですがこれは夢の郵便局です。
局長はやぎさん。

中はいるとプロジェクトの展示がしてあるんですが、テーブルにお茶とぶどうがあったので、かってについでかってにつまんで、しばらく休憩させていただきました。ぶどう、おいしかったー!ごちです。

左は局長さんです。
ゆらゆら揺れます。
かわいー!これほしー!って思った。

それで、こんな切手を買って願いを書いた郵便を投函します。
したらそれに応じた返信があるそうです。
残念ながら、こんときにはすでにプロジェクト自体は終了していたみたい?

投函するといってもプロジェクトは架空の夢の国?で行われているので、
指定されたポストに投函しなければなりません。
そのポストの地図と写真です。
町内に6ヶ所あります。

たとえばこんなポスト。



[163] 「饒舌な金物店」大阪教育大学・星憲司ゼミ

ここはほんとに金物屋さんだったそうですが、
店じまいしちゃったそうです。
旧藤屋金物店。

薄暗さがなにげにほんものらしさをかもし出しているような...。

あらゆる道具が真っ白けにペイントされて、なんかひとこと、書いてあります。
写真ではよくわかりませんが、
「ああ、この話も昔よくしたねえ」とか、
「えっ、本当に行ったの?」とか、
「お茶しましょ」とか、
「はい、お茶」とか、
「風鈴ならないね。台風でも来ないかな」とか、
他愛のないひとことです。
ばかばかしいけど、お客さんけっこう面白がって読んでましたね。



[164] 「絵日記の中へ−夏(懐)休み−」福島大学・新井浩ゼミ

子どもの絵のような風景が見えます。
遠くから見ると工作風の印象ですが、近寄ってみると、木彫作品で案外重厚な雰囲気です。
お絵かき帳があってだれでも落書きできます。
いや、しかしこれは、落書きではなく、タイトル通り絵日記を描くためのお絵かき帳だったかなあ?
地味ですがいい作品でした。
しばしたたずむ。



[161] 「廻る音プロジェクト」鳴門教育大学・鈴木久人+内藤隆ゼミ

商店街を歩いていると、ときどきこんな百葉箱みたいな装置に出くわします。
中にはスピーカーが設置されていて、決まった時刻には音が鳴ってるそうです。
ガイドブックによれば、松代で採集された音が鳴るらしいんですが、残念ながら、ぼくたちの歩いていた時間帯には音はなりませんでした。



[167] 「羽根プロジェクト」信州大学・木村仁ゼミ

民家の玄関先に亜鉛鉄板?なんだろう?板金製の鶴の羽です。
ガイドブックによれば、石膏鋳型による蝋型鋳造でワークショップやったらしいですけど、やったのかな?それはわかりませんでした。

ここにも無料のお茶。
松代商店街のあちこちで、無料のおもてなしに出会います。



[166] 「松代町第一区民会館ワークショップ〜ひとの−あいだ−場所〜」上越教育大学・西村俊夫ゼミ

これはなんでしょうか?なにが起こっているのでしょうか!?作品でしょうか?
よくわからないので入ってみます。

もともと公民館らしいんですが、改修して別の目的に使用することになって、
そのついでに地元の中学生と大学生とでコラボレーション、おもしろハウス?作りに精を出したという経緯のようです。
小学生が遊びにきてたよ(笑)
なかなかパワフルな展示で見ごたえありました。
床下ひっぺがしてそこに小さいながらも池があって金魚!
「かわいがってた金魚が死んじゃったんですよね」とスタッフ(大学生?)
「ははあ、金魚ですか...」とぼく。
「で、お墓もそこにあるんですよね」指さす。
「はっ!ほんとだ!」
小さなかわいいお墓あります。
「これはなかなかパワフルな展示ですねえ」
「ええ、地元の中学生とやったんですけどね」
「この落書きやなんかは中学生ですか」
「だいたいそうですね」
「すごいですね」
「ええ、ぼくらもかなりびっくりさせられましたね」
「この建物は公民館?もう使わないんですか」
「改修するんですけれど...そいで、2階は今のまま使うので汚さないように養生してあります」
「なるほど...」
しかし、これは撤去するのはもったいない気もするねえ...。

左。
裏口から室内を見ます。
このまっすぐ向こうが正面入口。
この写真だと荒れ放題にも見えますが、なかなか居心地のいい空間であります。
部屋の隅にはマンガ本などもあって、だらだら時間を過ごしやすいようになっている。
右。裏口。
出入り自由。

左2枚。2階へ上がる階段の様子とその部分。
右2枚。階段の途中にあるびっくり箱。"Before open""after open" です。
あんまりびっくりしないんですけど、こんなもの作った努力というかばかばかしさを買いたい。
「足元注意」こまやかな気づかい...。




まちはずれ、交差点の風景。

ところでね、赤いのぼりがいくつか立ってるのが見えると思いますが、(いや見えないか?とりあえず、角にひとつ)
こののぼり赤地に白抜きで「アート設置場所」と書いてあるんですけどね、
いや、わかりやすくていいけれど、なんか余計なお世話って気もしました。
だいたいこのページの作者は、アートっていう横文字はきらいです。
なぜ「美術」「芸術」「音楽」ではいけないのか?
「アート」って横文字でお気楽ふうに呼んだほうが親しみやすいと感じるのはただの偏見だと思うなあ。
あと、ついでですが、
「これは作品かなあ?そうじゃないのかなあ?」とか考えながら歩くのが楽しいので、
いちいち作品を教えてもらいたくない気もするんですが...。
いや最低限の表示は必要だと思いますけれど。
路上観察ではないんですけれど、こういう場所で作品設置する以上は、環境に対して負けない作品であって欲しい。
そうであればあらためて「作品です」ってでっかく主張する必要はないでしょ?
...
けどまあ、美術初心者?には、「これがアートです」ってはっきり云ったほうがいいのかな...?とも思わなくもないですが。
...
というぼくの意見も余計なお世話ではありますが...。
わはは。
笑ってごまかす。

では次行きましょー!


[168] 「Cray Approach−私がこの道を歩いていたという記憶−」鳴門教育大学・井戸川豊+谷口幹也ゼミ

[169] 「今、風景の中に−うつろい」瀬戸川満里子


ふたついっしょですみません。
手前の燈篭みたいなのが鳴門教育大、ずーと奥、この写真ではよくわかりませんが上りきったあたりの道路の上にぶら下がってるタペストリー状のが瀬戸川満里子さんの作品です。
手前は、くるくる手で廻せる。けどちょっと重かった。
ステンレス?の胴体に焼き物がぺたぺた張り付いてて、これはこの小学校の児童たちの作品だそうです。
この道を登りきると、小学校正門です。
松代小学校。
あとでまた来る。



[172] 「Veronica 2003 Flower & Family of Echigo in Japan」福島大学・渡邊晃一ゼミ

この写真ではなんだかさっぱりわかんないでしょう...うひん。ごめんなさい。
ガイドブックによれば、作品制作者が各家庭を訪ねて好きな花を聞き出し、それをポストカードにしてそのお宅の軒先に飾ってもらう、という内容だったそうですが...そいでもって、ここには、その内容と地図が展示されてあったらしいんですが...いま、これを書いている時点ではさっぱり記憶にない私なのであった...。ごみんに。



遠くに作品らしきものが見えます。

[175] 「器でかかわりタイ」上越教育大学・高石次郎ゼミ

左は遠景。いや、別に挙げるほどの写真でないのはわかってますが。
近づくと右。
ガイドブックによれば、「スタッフが松代町の参加家庭を訪れ器の注文を受けて制作し、できた器を各家庭に届け、代金をもらう代わりにお茶や食事をご馳走になるというプロジェクト」だそうです。
8月前半には、この車庫で器の制作をやってたそうですが、いまは8月末、なのでやってなかった。

ところで、作品タイトル、どうして「かかわりタイ」、「タイ」がカタカナなんでしゃうか?




[176] 「ブルーシート・プロジェクト」神戸大学発達科学部創作系合同ゼミ<岸本吉弘ゼミ/塚脇淳ゼミ>

外観写真だけ。中は薄暗くて写真ありません。
たくさんのプロジェクタが壁に床に「阪神大震災」の映像を映し出してました。
思うことはいろいろ。人それぞれ。。

話ずれますが、
「黒い虹」って震災遺児の作文集があるそうです。新聞で紹介されてましたが、泣きました。
うちで一部引用しています。これ。あるいは、これ
教訓は大きい。



[177] 「タネットワーク」新潟大学教育人間科学部・郷晃ゼミ/佐藤哲夫ゼミ/丹治嘉彦ゼミ/橋本学ゼミ

「直径8メートルの円形状に木製の棚をつくり、植物を配置」(ガイドブックより)した作品。
意図はいまいちよくわかんないんですが、なかなかすてきな作品であった...。
こんな温室があればいい。
したら、紅茶でも飲みながらお気に入りのミステリーでも読みながら、ぼんやりと午後を過ごす...。
だめか。(笑)





道端の葉鶏頭です。
きれいな...。



さて、商店街をぐるりとひとまわりして駅前に戻ってきました。
ちょっと夕食前の腹ごしらえ(?)しましょう。

ちょうどいい具合に向こうにそば屋の看板が見えます。
(というか、最初から、あとでここで食べようという予定だったのでした)


実はお昼ここで食べようと思ったらすごい行列だったのであきらめたんでした。
いまは並んでない、けど相変わらずけっこう混んでる。
さらに実は、ここ来る前にもう一軒別の店寄ったんだけれど、そっちはお昼休み中だったのだった...がーん。
でもここで喰えてよかったな、やっぱし。

そば来るまでにけっこう時間かかりました。
我々はビールと日本酒でしばらくのんびり、するうちにやってきた大盛です。
ぴんぼけですが、なかなか食べ応えのある量です。
そばはね、うまかったよ!
松代来たら喰ってみてもいいんじゃない?
ほかのつまみも試したかったけれど、それはまた今度。(←いつだ?3年後?)

おまけの写真。
松代そばの営業カー。




松代駅ビル...というのかな?ふるさと会館、というようですね。
この左側に線路をはさんでまつだい雪国農耕文化村センターあります。




一階は、芸術祭案内のほか、おみやげ屋さん、スーパー、売店あります。
とれたて野菜の投売りしてます。
2階は食堂です。宴会などにも使われるみたいです。
時間があくと、ここでぼやぼやしてました。
町で一番便利な場所。たぶん。

ところで、駅のすぐそばにセブンイレブンもあるんですよね。
3年前は無かった。
コンビニは旅行者にはありがたい。




道端でのスナップ。



[124] 「花咲ける妻有」草間彌生

草間彌生です。
さすがです。
FRP製?のはっぱが9枚、水玉模様でうねってます。
はっぱの中央部分のすぼんだくぼみにからだをよこたえるとすっぽりおさまってなんとも云えぬ気分です。
そうですね、写真で見るとどてことないんだけどね、実物は迫力あります。
これは体験する彫刻。
いや、美術はみんな体験するものですが。



もう夕刻です。
文化村センターのほうに戻ってみました。

[xxx] 「?」?

これなんなのか?わかりません。だれかわかる方いらっしゃったら教えてください。
のぼりには「絶対交換〜」とか書かれています。
右端の黄色いシートには245番の作品番号が読めます。
しかし、245番の作品てないんですよね。ガイドブックには。
なんだったろうか?
お手製のくま(?)の着ぐるみがかわいいと思ってあわてて写真撮ったのでした。




今晩は、これからここ、文化村センターの真下の舞台でコンサートあるのです。
「大地の芸術祭記念音楽祭」
出演は、須川展也とその仲間たち...かな?
地元の人もたくさん出るみたい。
もう何年かごしで須川展也中心で松代で音楽レッスンしてるみたいです。
その発表会みたいなものか...?
舞台んとこ行ってみるともうけっこう人が集まってます。
まだちょっと早いけど、あちこち動き回るのもなんだし、座って開演を待ちました。
さて、その開演前のひとこま。

ステージの向こうにカバコフ作品が見えます。
なかなか幻想的な風景。
それはいいんですが、虫がたくさんでねー、照明に寄って来るんですよ。もううじゃうじゃ。
出演者にはスポットライト当たりますから、もう虫との戦いでしたね(笑)
夏の田舎の野外のコンサートはたいへんだなあ、と思いました。
コンサートはね、だれでも知ってるクラシックの小品を中心に、上手い人も上手くない人もいろいろ出てきて、須川展也が司会して、自身も数曲吹いたんですけれど、冗談交えながら気楽な楽しいライブとなりました。
はっきり云ってそんな上手い人はいなかったんですが(うははー)、須川展也だけはさすが舞台慣れしてるというのか、盛り上げるコツというのかよくわかってて、聴き惚れた。おしまいには、みんなで吹奏楽の合奏、須川指揮、会場のお客さんも一体となって手拍子してなかなか盛り上がりました。


ライブも終わり、お客さんも散らばっていきます。
ふと見ると、あっ!北川フラムさんだ!
会場の後ろのほうでグレーのスーツ着てニコニコしながら立っていた。
このときもひとりで立っていた北川さんだった...。

で、われわれは晩ご飯食べます。
駅のふるさと会館2階の食堂へ向かう。

ビールとお酒のあと、ふつうに定食頼みました。
魚の煮付けと野菜炒めの定食。
きのこ丼とかあるんだけれど、さすがに山菜はうまいよ。
向こうの座敷では大勢で盛り上がってた。なんだったろう?

めしも喰って外に出るときれいな星空です。
さっきまでたくさんいたコンサートの会場ももう真っ暗でほとんど人通りのない駅前の通りです。
ほろ酔い気分で宿へ帰ります。
さっきまであんなに人いたのに、どこ行っちゃたんだろう?と思うような静かな田舎道、とぼとぼ帰ります。

と、遠くのほうからなにやらお囃子のような声が聞こえます。
はてな?なんだろう、と耳を澄ます。
♪あーよいやーえ〜よ〜...
とか。よく聞こえない。
よく聞こえないけれど、間断なくえんえんと続く。
お祭りなら賑わいの音も聴こえてきていいはずだけど、そんなの聴こえない。
静かな町の夜ににお囃子の音だけが鳴り響く...。
けど、なかなかうまいんだよねえ。思わず聴き惚れた。
聴き惚れたものの、これは録音だろうか?生音だろうか?確信はない。
なおかつ、ひょっとしたらこれは、どこかで新興宗教の集会でもやってんではないだろうか?などと想像は膨らむ一方であった。
この音のする場所に行ってみたい!
けど行くのはこわい!
どうしようか...!?
...
と悩んでいたところで、声はやんで「えーどうもありがとうございました」とか云ってる。
あ、なーんだ、やっぱり生だ。なんだろう?
「今年の音頭もこれで最後となりました。みなさんどうもありがとう。ではこれから、恒例のビンゴ大会に入ろうと思います...」
あー、地元の盆祭りだ。
さっきまでの歌声が忘れられず、行ってみることにする。
そーゆーことなら別にこわいことはない。
会場は、松代小学校でした。

もう真っ暗なので瀬戸川満里子さんの作品鳴門教育大学・井戸川豊+谷口幹也ゼミの作品も見えない。

坂道を登りきると小学校の校舎、左手方向に進むとさほど広いわけでもない校庭です。
中央にやぐらが組まれ、まわりにたくさんの人。
「松代ションガイヤ」って地元の音頭の保存会あるらしいんですけれど、その代表者のあいさつがあって、そのあとビンゴ、というより抽選会です。
みんなうちわ持ってますが、そのうちわに番号書かれています。
やぐらの上から次々と番号読み上げられるので、当たった人は、「おー!」とか歓声あげながらやぐらんとこに行くと、賞品がもらえます。
われわれはうちわがないのでなんにも当たりません。残念!
けどそのうちわは、松代ションガイヤの音頭の歌詞が書かれていたので、地元の人に無理云ってひとつもらってきました。
だれに声かけたらいいかなあ?と思ったんですが、浴衣のきれいなおねいさんにお願いしました。
どうもありがとう。


そんなして宿に帰る。
風呂入っていい気分でまたビールなぞ飲みながら寝ます。
こうしてめでたく2日目も終わり。

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