「月とその仲間の物語」その2
地球は真っ暗闇


月 「...地球は眠りこけてしまったようですわ」
太陽「そうだな、...じゃ、今のうちに...」
月 「あら、金星さんと水星さんが邪魔で、...
   太陽さんのほうに行けませーん。あらーっ、金星さん、どけて!きゃー」
太陽「おやおや、危ないなぁ、...ゆっくり体を回すんだよ」
月 「えっ!?どうやるんですか?...ひぇー!」
太陽「ほら、そこで重心を15度傾けて!」
月 「えーっ!...きゃー、...出来ませーん、助けてー」

月があんまり運動神経が無いので、
地球は再び月の光を取り戻し始めたのでした。
目覚めた地球。

地球「おや?お月さん、何してるのです?」
月 「地球さん!助けてー、...このままだと私、
   金星さんにぶつかってしまうわ!
   そしたら、金星さんはとっても情熱的な方だから、
   あたし、焼け死んでしまいますー、...きゃー」
地球「...何やってんだ?...ほらよっと」

地球は若干、軌道を傾けて月をひっぱってあげました。

月 「きゃー、...あー、よかった。...ありがとう、地球さん」

こうして、地球は夜の光を失わずに済んだのでした。

太陽「うむむ、地球!こしゃくな奴!50億年待っていろ!
   焼き尽くしてやるからな!」

そのせいで、今年(2000年)は太陽表面の爆発が激しくなっているようです。
オーロラは太陽からのメッセージなのです。
4月には北海道でも観測されたそうです。

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