水の歴史

§2002.10.30§




諸法の仏法なる時節、すなわち迷悟あり、
修行あり、生あり、死あり、諸仏あり、衆生あり。

万法ともにわれにあらざる時節、まどひなくさとりなく、
諸仏なく衆生なく、生なく、滅なし。

仏道もとより豊倹より跳出せるゆゑに、
生滅あり、迷悟あり、生仏あり。

しかもかくのごとしといへども、
花は愛惜(あいじゃく)にちり、草は棄嫌(きけん)におふるのみなり。


道元「正法眼蔵」


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